DIABETES

糖尿病
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DIABETES

糖尿病について

「日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医」が患者様の体調・症状に合わせた治療計画を提案し、二人三脚で治療を行います。
DIABETES care passion

糖尿病診療にかける想い

生活のパターンや糖尿病治療の
モチベーションは千差万別。
患者さんそれぞれに適した、持続可能な生活習慣をカスタマイズしてご提案していきます。

糖尿病は生活習慣病です。
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称であり、生活習慣がその状態に大きく影響を与えます。

糖尿病は血糖値が高くなることにより、様々な合併症(後述)を発症してしまうことが危険な病気でありますが、血糖値をコントロールしていくためには生活習慣、特に食事療法・運動療法が大事です。
医師が糖尿病患者さんを診療していく上で最も重要なことは、適切な薬を処方することよりも何よりも、患者さんやその家族に病識を持ってもらい、生活習慣を改善して頂くことだと考えております。

現在、様々な糖尿病治療薬がありますが、たとえ効果の高い薬(いわゆる強い薬)を投与したとしても、過食や運動不足といった生活習慣の乱れがあると永遠に状態が良くならない、ということをしばしば経験致します。

故に生活の根幹である食事のコントロール、運動量の確保、ということが糖尿病患者さんには求められますが、医師によっては自分自身の生活習慣が乱れていたり、医師自身が肥満であったり、例え糖尿病専門医であったとしても、説得力に乏しく、患者さんに生活習慣の改善をさせることを苦手としている医師も多く見受けられます。
自分は大学からラグビーを始めましたが、そのことにより、身体作りの勉強や実践も行うようになり、食事療法や筋力トレーニング、有酸素運動といった糖尿病患者さんにとっても大事な生活習慣の基礎を学ぶことが出来ました。

実際に様々な食事療法を自分で実践してみて、初めてわかる辛さや大変さといった気付きも多く、またトレーニングにおいても、最も難しい「継続する」ということに関し、どのようなことが障壁となってくるのか、そして、モチベーションの上げ方・維持の方法という重要なことを学ぶことができ、実際に食事療法・運動療法を行う方々と同じ立場になってたくさんの経験を積むことができました。

医師になってから現在も週4〜7日のトレーニングは欠かさず、栄養学を学び、食事療法も自ら実践しており、患者さんたちに様々なアプローチによる実践的な生活指導を行うことが出来ます。
過去にはアスリートフードマイスターという資格や加圧インストラクター、健康スポーツ医という資格も取得しております。
加圧トレーニングに関しては大学病院にて糖尿病や慢性心不全患者さんを対象に4年間研究を行っておりました。
またカロリー制限に始まり、糖質制限やケトジェニックダイエット、脂質制限、オートファジーダイエットといった様々な食事療法を、そして筋力トレーニングや加圧トレーニング、有酸素運動といった運動療法を自ら実践してきたことから、それぞれの患者さんに適した食事療法、運動療法をカスタマイズして指導することが出来ます。

正直なところ、薬の調整は勉強をすればどんな医師にもある程度は可能で、同じ薬、同じ用量であれば研修医レベルの医師が処方しようと、大学教授レベルの医師が処方しようと当然効果は一緒です。
患者さん一人一人の生活に適した食事療法、運動療法を選択し指導するというのは医師の技量が試されるところだと思います。
自分はその領域において、日本中のどの医師にも負けない自信があります。

生活習慣の乱れによる糖尿病、すなわち2型糖尿病の患者さんの中には肥満の方も多数いらっしゃいますため、ダイエットや減量の相談もよく頂きますが、私は「ダイエットには王道しかない」と考えております。
王道とはすなわち、食事療法と運動療法です。
これしか方法はないと思ってもらって大丈夫です。
巷ではよく、「◯◯ダイエット」というキャッチーな名称のダイエットが流行っては消えていきます。
本当に効果のあるものであれば、何年経っても残るはずですがそのようなダイエットは1つとしてありません。

それから現在、美容診療や痩身治療を謳う自費診療のクリニックにおいて、本来、糖尿病の治療薬であるGLP-1作動薬やSGLT2阻害薬を用いたダイエット治療が頻繁に行われておりますが、論文的には薬の投与をやめるとリバウンドすることが多いとされており、そのことを考慮すると、痩せた状態をキープするためには毎月数万円というお金を死ぬまで払い続ける必要がある、という結論になります。
また、糖尿病でもない人にGLP-1作動薬やSGLT2阻害薬を使うことで低血糖を引き起こしたり、急性膵炎や尿路感染症、脱水症といった命に関わる合併症を引き起こすリスクもございます。

低血糖を頻回に起こすことで、将来的に認知症を発症しやすくなるということは医学的にも明らかになっている事実であり、日本糖尿病学会も適応外の使用に関して警鐘を鳴らしております。
「これをしたら、この薬やサプリメントを使えば、楽に痩せられるのでは?」という期待を込めて、生活習慣の改善は行わずに新たなダイエット法や治療法に取り組んでも、何かに頼ろうとする他力本願なマインドではダイエットは絶対に上手くいきません。
筋肉量が多く圧倒的に基礎代謝が高いボディビルダーの方々ですら、好き勝手に食べていたらどんどん太っていきますし、「脂肪の無い身体を作るためにいちばん大事なことは食事をコントロールすることだ」と言っている人が多いです。
生活習慣を整えない限りダイエットは成功しません。
食事や運動習慣を変えるということはなかなか難しいことだと思います。慣れてしまえば楽になりますが、慣れるまでが大変です。
正直、私も食べるのが好きでめちゃくちゃ太りやすい体質なので、太っている方の気持ちが物凄くわかります。
身長は174cmですが、人生最大体重は103kgまでいきました。
10年以上かけてようやく自分にあうスタイルを見つけました。
自分にはその経験とノウハウがありますので、減量出来ずに困っている方も一度是非ご相談にいらして頂ければ、と思います。

なお、糖尿病の状態や合併症の進行具合、患者さん自身の年齢、既往歴、基礎疾患、併存症、全身状態等により、食事療法や運動療法をどのくらい徹底するべきかは異なります。
糖尿病患者さん全員に徹底した食事療法、運動療法を強いるわけではございませんので、あまり構えずにまずはお気軽にお話しにいらして下さい。

ここまで生活習慣の改善、食事療法や運動療法の話をして参りましたが、当然ながら必要に応じて個々の病態に即した適切な薬物療法も提供させて頂きます。
前述の通り、低血糖にはリスクもございますため、血糖値やHbA1cの下げすぎにも注意が必要であり、血糖の管理には絶妙なコントロールが求められます。
2型糖尿病のみならず、1型糖尿病や妊娠糖尿病、膵性糖尿病や肝性糖尿病、その他の糖尿病の治療経験もございます。
これまでSAP療法やCGMといった特殊な治療もしておりました。
糖尿病全般に渡りご相談頂けますのでその点もご理解いただけますと幸いです。

また、糖尿病は下記の通り様々な合併症を引き起こすことが危険な病気です。
合併症の兆候に医師が早めに気付いたり、合併症の種類によっては必ずしも症状は現れませんので、定期的に必要な検査を行うことで、合併症を早期に発見し、早い段階で治療につなげていくことが大事です。
逆に多くの合併症は不可逆的な変化を起こしますので、早めに合併症に気付けないでいると、深刻な状態になることもございます。
故に、糖尿病患者さんは糖尿病診療の経験豊富な医師を選ぶべきだと思います。
そして、患者さんが糖尿病をはじめとした生活習慣病を診てもらう際には、ご自身と合う医師や色々な悩みを快く相談出来る主治医を見付けることが大事だと思います。
生活習慣病は基本的には一生付き合っていく疾患ですので、自分と合わない医師・クリニックに通っていても不快な思いをされたり、通院が苦痛であったり、最悪の場合、通院を辞めてしまって、患者さん自身に不利益が起こる可能性もございます。

私自身、皆様が無理なく生活習慣を改善できるよう、様々な選択肢からアドバイスさせて頂きたいと思っております。
生活習慣の改善にはトライアンドエラーが大事です。
色々な方法を試してみて、最終的に自分自身の生活に合う方法を見つけられれば良いと思います。
そして、皆様から一生その身体を預けて貰えるよう、信頼して貰えるよう、患者さんに真剣に向き合い、知識のアップデートも行っていくことをお約束致します。

長文、駄文、失礼いたしました。
ここまで読まれた貴方はきっと真面目か糖尿病治療に真剣に取り組もうとされている(或いは既に真剣に取り組まれている)方かと思います。
きっと治療は上手くいくと思います。一緒に頑張りましょう!

こんな症状ありませんか? 
~糖尿病の症状 ~

高血糖による症状
  • 口渇、多飲・多尿
  • 体重減少
  • 倦怠感・易疲労感
合併症が疑われる症状
  • 視力低下
  • 手足のしびれ
  • 歩行時の下肢痛
  • 勃起障害(ED)
  • 無月経
  • 発汗異常
  • 便秘・下痢
  • 足潰瘍・壊疽
これらの症状がある場合には一度、血糖値やHbA1cの検査を行うことをお勧めいたします。
当院では血糖値、HbA1c共に、院内検査機器を導入しており、即日結果をお伝えすることが可能です。
(HbA1c測定は精度の高いHPLC法を用いており、70秒程度で結果がわかります。)
Complications of DIABETES

糖尿病の合併症

糖尿病はよっぽど血糖値が高くならない限り、なかなか自覚症状は現れませんが、自覚症状が無い中でも、血糖値が高いのを放置していると様々な合併症が進行いたします。
早期に合併症に気付けるよう、当院では血液検査、尿検査の他にも末梢神経機能検査、自律神経機能検査、血圧脈波検査(血管年齢測定)、胸部レントゲン、12誘導心電図、超音波検査、骨密度測定といった検査が可能です。

急性合併症

  • 糖尿病性ケトアシドーシス
  • 高浸透圧高血糖状態
  • 感染症

慢性合併症

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病性腎症(糖尿病性腎臓病)
  • 糖尿病性神経障害
  • 動脈硬化性疾患
  • 動脈硬化性疾患:冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)
  • 動脈硬化性疾患:脳血管障害(脳卒中:脳梗塞、クモ膜下出血、脳出血)
  • 動脈硬化性疾患:末梢動脈疾患
  • 糖尿病性足病変
  • 骨病変、骨粗鬆症
  • 手の病変
  • 歯周病
  • 認知症